古いPCにChrome OSをインストール

昨年,Windows7のPCにUbuntu20.04をインストールしてみたが,出番がなく放置されていた。

Ubuntu 20.04 LTSのインストール - input-R

そこで,子供用にChrome OSをインストールして再利用を試みる。

インストールするPC

Sony VAIO Z VGN-Z93GS

2010/1に購入したPC。Windows7が入っていたが,Windows7は2020/1にサポート終了。

Chrome OS Flexにおけるデバイスの最小要件:

  • アーキテクチャ: Intel または AMD x86 の 64 ビット互換デバイス
  • RAM: 4 GB
  • 内部ストレージ: 16 GB
  • USB ドライブからの起動をサポート
  • BIOS: すべての管理者権限 - 問題が発生した場合、管理者は Chrome OS Flex USB インストーラから起動して BIOS で設定する必要があります。
  • プロセッサとグラフィック: 2010 年より前に製造されたコンポーネントは、動作が不安定になる可能性があります。
    注: Intel GMA 500、600、3600、3650 のグラフィック ハードウェアは、Chrome OS Flex のパフォーマンス基準を満たしていません。

ちなみに,同じページには認定モデルリストが公開されているが,Sony製PCはリストに含まれない。

Chrome OS Flexをインストール

インストール方法はインストールを準備する - Chrome OS Flex ヘルプ を参考。なお,2022/6/28現在で,Chrome OS Flexは早期アクセステスト用で,本番環境での使用には適していないので注意。

その他,参考にしたページ

古いパソコンでもChromebookに変身、無料の「Chrome OS Flex」を試す | 日経クロステック(xTECH)

【西川和久の不定期コラム】Google本家からChrome OS Flex登場!いろいろなマシンへ入れてみた - PC Watch

USB インストローラを作成

インストローラ用に8GB以上のSDカードを用意。なお,SanDisk製8GBSDカードで試したところWifi接続ができなかったので,別の16GBカードを利用。

Chromeブラウザの拡張機能としてChromebook リカバリ ユーティリティを追加(Chrome ブラウザ ウィンドウの右上にある拡張機能のボタンで拡張機能がONになっていることを確認)。

Chromebook リカバリ ユーティリティを開き,Chromebookリカバリ メディアの作成で始めるを選択。Chromebookの識別画面で[リストからモデルを選択] をクリックし,[メーカーを選択] で[Google Chrome OS Flex] ,[製品を選択] で[Chrome OS Flex (Developer-Unstable)] を選択して続行。

なお,インストールが終了したら,元のChromeブラウザでChromebook リカバリ ユーティリティを開き,右上の歯車から「リカバリメディアのデータを消去」を選択すると,SDカードのデータを消せる。

USB インストーラを使用してデバイスを起動する

起動キー(今回はF11)を押しながら起動すると,初期画面が表れる。言語とキーボードを日本語に設定すると日本語表示に変わる。「Chrome OS Flexをインストール」か「試してみる」のどちらかを選択して,起動させる。なお,インストールを選ぶと,既存のデータ・アプリケーション・OSなどはすべて消去されるので要注意。「試してみる」のあとインストールする場合は,ログアウトしてから,右下にある [Chrome OS Flex をインストール] を選択。なお,「試してみる」の間に行った設定はインストール時に引き継がれない。

Chrome OS FlexChrome OS の違い

Chrome OS FlexではGoogle PlayAndroid アプリの利用はサポートされていないので,Chromeブラウザで動くもの以外のものは使えなさそう。

Chrome OS Flex と Chrome OS の違い - Chrome OS Flex ヘルプ

子供の利用

インストール時に,Chromeバイスにどのユーザーを追加しますかと聞かれるので,「お子様」を選択。次いで,「お子様用のGoogleアカウントを作成する」を選択して,必要項目を順次入力。保護者のユーザー情報も必要になるので要注意。

Googleファミリーリンク

ChromeバイスのペアレンタルコントロールGoogle ファミリー リンク - ホームで行う。主な機能は次の通り。

  • アプリ利用を管理 (Google Playの利用をサポートしていないので現状では関係なさそう)
  • Chromeブラウザの管理:アクセス制限(承認済のサイトのみ許可する,または,露骨は表現を含むサイトを可能な限りブロックする)
  • YouTubeの管理:YouTube Kidsへのアクセス設定
  • 利用時間を管理:利用時間の上限やお休み時間を設定,リモートでデバイスをロック

PINの設定(利用機種ではログインには使えなかった)

GoogleアカウントのPWを本人に伝えなくてもいいように,PINの設定を行ってみた。ロック解除にはPINが有効だけど,ログインには有効でなくPWが必要だった。機種によっては同じ症状があるらしい。

【Chromebook】PINコード設定の手順と注意点

プリンタの設定

[設定]-[詳細設定]-[印刷とスキャン]を選択。同じWiFIに接続されているプリンタ(Brother製)が表示されているので追加すれば印刷可能。